光ファイバー

速度はシステムにあり:データ伝送および高速でエラーフリーの伝送には光ファイバーが最適なコンタクトです。ODUは品質と安定性を提供します ⁻ 幅広い、要求度の高いアプリケーションでお使いいただける高性能の光ファイバー技術をどうぞ。

苛酷な環境、着脱回数が多く求められる分野、または長距離伝送:ODUの光ファイバーは、速度と信頼性が要求される産業分野、屋外での使用、医療技術分野または標準アプリケーションで理想的なシステムソリューションです。

  • GOF(マルチモード/シングルモード)およびPOFシステムソリューション
  • 光ファイバーのみ、およびハイブリッドシステム
  • 高着脱回数
  • ODU MEDI‐SNAP®ODU MINI‐SNAP®ODU AMC®およびODU‐MAC®のシリーズでお求めいただけます
  • アセンブリ済システムソリューションとして入手可

技術データ 光ファイバーインターフェース

  Expanded Beam Performance 拡大ビーム 物理的接触方式 ポリマー光ファイバー
接続タイプ 拡大ビーム 拡大ビーム PC / APC PC
挿入損失(*) SM: < 0,35 dB (典型的) / < 0.7 dB (max.)
MM: < 0,15 dB (典型的) / < 0.3 dB (max.)
≤ 1,5 dB ≤ 0.5 dB ≤ 1.5 dB
リターンロス SM: > 60 dB (典型的) / ≥ 55 dB (min.)
MM: > 45 dB (典型的) / ≥ 35 dB (min.)
≥ 32 dB(マルチモード) > 40 dB(シングルモード)/
> 30 dB(マルチモード)
着脱回数(**) 50,000 100,000 1,000 10,000
清掃 必要な場合のみ (***) 必要な場合のみ (***) 毎嵌合前 (***) クリーニング不要
温度範囲 –65℃~+105℃ –40℃~+85℃ –25℃~+75℃ –40℃~+85℃
光ファイバータイプ マルチモード50 / 125 μm –
シングルモード9 / 125 μm
マルチモード50 / 125 μm マルチモード50 / 125 μm –
シングルモード9 / 125 μm
980 / 1,000 μm

*) 値は接触面ごとに定義される
**) 管理条件下で試験
***) 清掃説明書

極小光ファイバーシステムソリューション

極めて小型な光ファイバーシステムソリューションは、拡大ビーム、物理的接触方式、ポリマー光ファイバー技術でお求めいただけます。着脱回数5,000回以上を誇る堅牢でアセンブリ済のプッシュプルコネクタは、反対側の標準インタフェースコネクタでお求めいただけます。

  • 外径11 ㎜の省スペース
  • シングルモードとマルチモードが可
  • プッシュプルロックでIP68の気密性(嵌合時)

未来を安心して託せる接続技術

拡大ビームテクノロジーや物理的接触方式技術などの現代的技術をもってODUは、それぞれのアプリケーションの目的に合わせ最適化が可能で長寿命、そして将来も有効に使える光ファイバーコンタクトを提供します。

  • 長寿命、最大10万回の着脱回数
  • 屋内・屋外での使用や過酷な環境に
  • 堅牢で信頼性高い光ファイバーコンタクト

アセンブリ済システムソリューション

丸型コネクタ、モジュール式コネクタまたはカスタムソリューション:ODUのアセンブリ済システムソリューションは100%エラーフリーを保証します。

  • アセンブリ済システムソリューションによる信頼性
  • 全製品に対し必ず減衰量測定試験実行
  • ケーブル・コネクタ設計が最適にフィット

ODU光ファイバー応用例

医療技術分野における非磁性コンタクトや産業分野での堅牢なコネクタ、またはマス・インターコネクトソリューションとして:ODUの光ファイバー技術は高度な要件が伴うアプリケーション分野に最適のコンタクトです。

  • 多様なアプリケーション分野で活躍
  • 医療分野または産業分野における高度な要件にぴったり
  • 100%の信頼性を実現する完全システムソリューション

光ファイバーに関するFAQ

光ファイバーによる伝送は高いデータレートのほか、どんな利点がありますか?

軽量性、小型ケーブルオプション、またファイバーは電気信号でなく信号が光なので、電磁誘導障害に対し強いという利点がほかにもあります。

ODUインタフェースコネクタと標準インタフェースコネクタの違いは何ですか?

標準インタフェースコネクタは屋内での使用、主にデータセンターのために開発されました。ODUの光ファイバー技術を使ったシステムソリューションはそれと異なり、苛酷な環境、多数の着脱回数やIP防水保護が求められる分野での要件を満たし、幅広い分野でお使いいただけます。

光ファイバーのみ、そしてハイブリッドシステムというのは、どういう意味ですか?

光ファイバーのみとは、純粋に光ファイバーシステムソリューションだけで銅線との接続を含まないもののことです。 

ハイブリッドとは、データ(ガラスまたはプラスチック光ファイバーを通じて)、電気または信号(銅線を通じて)が同時に使えるシステムのことをいいます。 

ODUコネクタにはコンタクトシステムが何種類もあるのですか?

はい、3種類のコンタクトシステムがあり、それぞれに異なる特性があります。  


拡大ビーム

  • 苛酷な条件下でも低損失  
  • 堅牢で信頼性高い光ファイバーコンタクト(清掃頻度が少なくて済む)  
  • 最大10万回の着脱回数を実現するコンタクトシステム


Expanded Beam Performance

  • 光ファイバー種類:シングルモードおよびマルチモード
  • 構成:芯数2~12
  • 超低損失


物理的接触方式(PC)

  • シングルモードとマルチモードが可  
  • 最大1,000回の着脱回数  
  • ポリマー光ファイバー(POF)  


ポリマー光ファイバー(POF)

  • 苛酷な環境向けPOFシステムソリューション  
  • 高耐屈曲性(温度変化に強い)  
  • 短い通信距離向け費用対効果の高い光ファイバーコンタクト
物理的接触方式と拡大ビームの違いは何ですか?

物理的接触方式とは、ODUのコネクタ内でフェルール先端が実際に接触することによる接続のことをいいます。損失のない光伝送を実現するため、前もって定義されたバネ圧でフェルール端面同士が接触します。 

拡大ビームでは、光がコンタクトシステム内の特殊レンズにより拡大され、コンタクト間の伝送部分を拡大します。端子同士が接触しないため汚れの影響を受けにくく、着脱回数が多いアプリケーションにも適しています。 

PCまたはAPCとは何ですか?

PCとは物理的接触方式(Physical Contact)を意味し、光ファイバーの先端をフラット(平面)に角度0°で研磨します。 

APCは角度物理的接触(Angled Physical Contact)の意味で、8°の角度で研磨されています。 

ODUでは標準でどのような種類の光ファイバーを扱っていますか?
  • マルチモード:マルチモードでは、光信号がクラッド境界面で反射することで、コア(50μm)に閉じ込められて伝送されます。  
  • シングルモード:シングルモードでは、光が反射することなく中心部(コア径9μm)を通って送信側から受信側まで伝送されます。  
  • POF(ポリマー光ファイバー):特殊樹脂でできた光ファイバーでは、光信号がクラッド境界面に反射して、中心部(コア径980μm)を通って伝送されます。 
光ファイバーシステムソリューションとしてODUではどのコネクタを提供していますか?

光ファイバーシステムソリューションは、ODUの主要シリーズであるODU MINI‐SNAP®、ODU MEDI‐SNAP®、ODU AMC®およびODU‐MAC®どれでもお求めいただけます。純粋な光ファイバータイプとハイブリッドタイプがあります。

光ファイバー製品はシステムソリューションとして提供されていますか?

テクノロジーは、完全アセンブリ済の光ファイバーシステムソリューションとして、それぞれのアプリケーションに合わせて設計されています。100%エラーフリーのコンタクトを保証するには、光ファイバー分野では常にシステムソリューション全体から考えることが大切です。ぴったりのケーブルを実装して初めて、コネクタはお客様独自のアプリケーション要件を満たすことができるのです。 

製品の清掃に関し注意すべき点は何ですか?

光ファイバーでは、良好なシグナルインテグリティを維持するために、常に清掃が重要なポイントです。埃やその他の異物がコンタクト接続部分につくだけで、光通信の信号が邪魔され、速度が落ちてしまいます。そのためソリューションの正しい清掃を心がけること、そしてそれぞれのアプリケーションに対し適切なコンタクトシステムを選択することが重要となります。それぞれ適切な清掃方法の説明をこちらからどうぞ:拡大ビーム方式および物理的接触方式

わが社の営業チームにいつでもお気兼ねなくご相談ください

お客様の要件に適う完璧なソリューションをご一緒に開発するのが私どもの使命です。企画、生産からケーブルアセンブリまで:ODUにはすべての専門知識とノウハウが一社に揃っており、カスタムメードのソリューションが実現できます。