医療技術分野で求められる衛生と耐久性:医療技術分野では厳しい衛生・機械的要件を満たすことが必要なので、ODUは特別にシリコンオーバーモールド成形のシステムソリューションを開発しました。粘着性が低い表面仕上げと優れた特性:クリーニングが簡単、蒸気消毒可、柔軟、極度な熱にも耐久性があり、DIN EN ISO 10993-5に準拠しています。こうして医療現場で毎日お使いいただける衛生的で堅牢なソリューションが生まれたのです。
医学分野の要求に応えるため、ODUではコネクタ、オーバーモールディングそしてアセンブリ済みケーブルからなるシリコンオーバーモールドのシステムソリューションを提供しています。オプションでお客様独自のレーザーラベルも可能です。
特別に開発されたケーブルとオーバーモールドの表面処理は、快適なさわり心地で、長時間使用してもべとつかず、スティックスリップ現象は一切起きません。スムーズに動くオーバーモールディングは表面の粘着性が低いためケーブルのクリーニングが非常に簡単になり、医療分野で欠かせない衛生レベルを高く保つことができます。
シリコンオーバーモールド・システムソリューションは、コネクタ、ケーブルアセンブリ、オーバーモールド成形、そしてオプションでラベリングも提供します。
滑らかな表面仕上げはスティックスリップ現象がなく、簡単なクリーニングが可能で、要求される衛生基準を満たします。オートクレーブサイクルも最大500回まで耐えます。
医療分野で適用できる衛生レベル:ODUのシリコンオーバーモールド・システムソリューションは、手動洗浄でも機械洗浄でも持続して耐久性があります。さらに大切なのが、最大500回までのオートクレーブサイクル滅菌を可能とする高耐熱性です。表面特性はそれでも持続して保たれます。
シリコンオーバーモールド・システムソリューションでことに重要なのが、スムーズに動くオーバーモールディングによる曲げ保護です。これにより、オーバーモールディングとケーブルの両方が非常に柔軟となるほか、汚れが溜まりやすいエッジがなくなり、衛生的です。ケーブルシースとオーバーモールドの間の固着は、蒸気滅菌や極端な負荷がかかった後も、持続して保たれます。
医療技術分野でのシリコンオーバーモールド・システムソリューションを採用する
内視鏡はODUのシリコンオーバーモールド・システムソリューションが使用されている重要なアプリケーション分野の1つです。高度な柔軟性を持ち、オートクレーブ処理が可能、そして肌にやさしくスライドしやすい材質が非常に重要な役割を果たします。
脳波、酸素、血圧、体温の測定のモニターシステムには、ソフトで高柔軟性、衛生的かつ多数の着脱回数に耐えるコネクタが必要です。シリコンオーバーモールド・ソリューションはまた機械的影響因子に対する耐性が強く、装置の移動中でもフェールセーフで耐振動性があります。これにより持続した患者モニタリングが可能になります。
医療ロボット支援の手術では、ケーブル接続は張力やねじれなど、様々な負荷に晒されます。ここでもシリコンオーバーモールド・システムソリューションは最適な機械的強度を提供し、高レベルの衛生要件を保ちながら、高接続安全性と信頼性を実現します。
歯科用機器分野では、水、空気、電気の並列供給が可能なハイブリッド接続が求められます。シリコンオーバーモールド・システムソリューションはこのような数種類のハイブリッド接続に極めて適しており、同時に非粘着性の表面処理により簡単にクリーニングが可能なケーブルアセンブリを提供します。
完成システムの医療機器用試験と関係書類一式の作成もODUが引き受けます。それにより開発におけるお客さまの時間と費用を節約してください。
お客様の要件に適う完璧なソリューションをご一緒に開発するのが私どもの使命です。企画、生産からケーブルアセンブリまで:ODUにはすべての専門知識とノウハウが一社に揃っており、カスタムメードのソリューションが実現できます。
シリコンは、高度な機械的要件、耐熱性、曲げ強度が求められ、オートクレーブ処理が可能であることが必要な場合に最適です。ことに医療分野における内視鏡、ロボットシステム、歯科技術、または診断用画像処理システムなどで重宝されています。
この技術は、樹脂ハウジングのODU MEDI‐SNAP®および金属ハウジングのODU MINI‐SNAP® とODU AMC® HD の丸型コネクタでお求めいただけます。カスタム仕様の製品ソリューションでもシリコンオーバーモールド成形は可能です。
シリコンオーバーモールド・システムソリューションは拭き取り消毒に耐えるほか、neodisher® MediClean Forte(業務用洗浄消毒機専用洗剤)による機械洗浄に耐えます。総合システムは134℃、2MPaでオートクレーブ滅菌処理ができるように設計されています。最大500回までオートクレーブサイクルをしても表面特性は保たれます。
スティックスリップ現象とは、意図せずに物質、または例えば患者さんの皮膚などに付着してしまう現象のことを言います。この現象は特殊な表面処理で回避することができ、オーバーモールド込みのケーブルはそれで、粘着性のない快適な触り心地の表面仕上げとなっています。この滑らかなシリコンの表面処理により、オートクレーブ処理後も摩耗のない快適な触り心地を持続して実現します。
はい、患者さんに触れるODUのオーバーモールド込みのケーブルはDIN EN ISO 10993–5に準拠して厳しく試験されています。
自社内のラボや、医療技術の分野で認可を受けた外部試験研究所で、医療技術分野のアプリケーションで条件となっている数々の試験を実行しています。衛生、耐性および患者保護・ユーザー保護がことに重要視されています。シリコンオーバーモールド・システムソリューションはさらにDIN EN ISO 10993-5に準拠した細胞毒性試験を受けます。医療技術関係試験の試験結果の記録文書および試験報告書は、お客様にお届けします。
ケーブルのシースには白、グレーまたは黒のプラチナシリコンが標準で使われています。
コネクタ、ケーブル、オーバーモールディングをすべて含む完全なシステムをODU一社が提供することになれば、お客様は開発の貴重な時間をかなり節約できます。主要ケーブルメーカーとの協力関係で、オーバーモールドケーブル(保持力、機械的および医療技術的試験、製造パラメータ等)がすでに出来上がっているからです。